2026年1月21日水曜日

紺碧タイムズは早稲田大学ジャーナリズム学生のウェブメディアです。

「その子らしさ」伸ばす支援 未然予防目指す支援も

 少子化にもかかわらず、全国の不登校児童数は増加を続け、2023年度には過去最多の34万6482人となり前年度から15.9%も増加した(文科省調べ)。教師だけでは子どもたちの健康状態の保持や正確な体調管理に限界があるのが現状だ。元小学校教諭の廣瀬貴樹さんは支援団体である「かけはし」で不登校の子どもたちを支援する。一方、子どもの発達科学研究所では、科学的アプローチを通して不登校の課題に取り組み、不登校児童の根本的な削減に取り組む。

「殺処分ゼロ」 命を繋ぐ保護犬センター

人と動物の共生を目指す東京都の機関、動物愛護相談センターの栗田潔さんは「飼う時の覚悟が非常に大事だと思っています」と話す。東京都は2019年度から現在まで「殺処分ゼロ」を継続する。病気を持つ保護動物の苦痛からの解放など、動物の精神的・肉体的幸福の観点からやむを得ず処分する「致死処分」か保護後の自然死の2つの理由以外に処分することを「殺処分」と政府は定義する。この殺処分「ゼロ」という数字の裏には、動物愛護相談センターをはじめとする様々な保護施設の活動がある。

日本で生きる性的マイノリティ

 日本は先進国の中でも群を抜いて同性婚に関する法整備が遅れている。NPO法人「EMA日本」の調査によると、G7で国として登録パートナーシップすら認められていないのは日本だけだ。2023年2月時点で、同性婚や登録パートナーシップなど同性カップルの権利を保障する制度を持つ国や地域は世界の約22%の国・地域に及んでいる。高校時代をオーストラリアで過ごした髙田楓加さん(23)は、様々な場面で日本と海外の間に存在する「差」を、身をもって体験してきた。日本は制度面で圧倒的に後れを取っているが、同性婚やLGBTQに対する一般大衆の感覚では他国に後れをとっているわけではないという。

聞き取り受ける子 犬が付き添う

ペットでなく、人間とともに働いてくれる「職業犬」が注目されている。職業犬の1ジャンル、付添犬は、虐待やいじめの被害を受けた子供が捜査機関や弁護士、医師の聞き取りを受ける際に子どもに同伴し、負担を和らげるのが仕事だ。認定NPO法人「子ども支援センター つなっぐ」(横浜市)はこうした付添犬の活動を広げようと取り組んでいる。

ワセ飯のコロナ禍 学生と商店会の奮闘

早大生が愛する地元店の食事、通称「ワセ飯」もコロナ禍に苦しんだ。立ち向かっていくため、店の人たちと学生が取り組んだのがデリバリーサービス「わせくまデリ」。配達を担った学生たちに、街の人たちがいたわりで応え、早稲田の街の暖かみを再確認することができた。

捨て猫に向き合う日々 “映える保護”への違和感

しらさぎ動物病院(東京都中野区)の副院長で、里親募集を目的とする猫カフェ「しらさぎカフェ」のオーナーでもある獣医の常安(つねやす)有希さんは小学校の頃から路上に捨てられた猫を家に連れて帰り、世話をしてきた。「猫との関係は対等。自分のために猫がいるわけではない」と地道な自身の活動を振り返る一方で、近年SNSで保護動物の里親募集を謳いながら、実際には応募した里親に高額な支払いをさせるなど、営利目的が強く疑われる繁殖業者や保護団体の活動が見受けられることに違和感を示す。

コメ高騰 ワセメシに影響

社会問題となっているコメ高騰の影響は「ワセメシ」にも大きく及んでいる。「ワセメシ」とは、早稲田大学周辺の飲食店を指し、安さとボリュームで日々早大生のお腹と心を満たしている。だがここ1年、コメが高騰し、中には仕入れ値が高騰前の3倍となっている店もある。ワセメシ全体で苦しい状況が続く中で、各店舗は「学生のため」と、値上げを最低限に抑えるための工夫を行っていた。ワセメシの店主たちの、利益が減る中でも安さとボリュームを残すための様々な工夫や、そこにかける想いを追った。

紺碧タイムズとは

紺碧タイムズは、早稲田大学教育学部社会科公共市民学専修のジャーナリズムゼミで学ぶ学生のウェブメディアです。
主に社会問題につながるテーマを学生記者として取材し、大学、地域、そして社会全体に向け報道しています。
紺碧は深みのある青色です。早大関係者にとっては応援歌「紺碧の空」に歌われる大切な言葉となっています。
紺碧タイムズの編集責任者はジャーナリズムゼミ担当教員の澤康臣(早稲田大学教育・総合科学学術院教授、元共同通信編集委員)です。
お問い合わせ: info@kompeki.jp

 

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